自分とて、木の股から生まれたわけではない

彼女が以前より明るくなったのは、昔の同僚が10月に復帰してからだと思う。年始からずっと笑顔なのは、ホント笑えることが多かったからだと思う。

でもさ。今朝、ちょっとしたことで声をかけたときの嬉しそうな視線は、やっぱりそれらとはちょっと違う気がする。

いやいや、だからといって妙な気になっちゃいけない。兄で居なければ、他のおとこともだちと同じように、彼女を失望させるから。というか、これまで積み上げてきてようやく手に入れた平穏な日々を手放したくないし。