彼女の頭の回転の良さを改めて思い知らされる。ビジュアルの好みは人それぞれだろうけど、たぶん皆、放っておかないわな。 正直さとか真っ直ぐさしか売りが無いバカは、どうやったら彼女と釣り合うようになるんだろう？

「ここの会社の担当者は実は…」なんてことを報告しにきてくれたり、ふとした瞬間に目が合ったり。もしかして始まったか？そうだといいな。

職場の懇親会で、彼女はそう問われた。そんなに親密そうに見えたんだろうか？そして本人はその意味を理解してたんだかしてないんだか、微妙にはぐらかす。

たぶん慣れない環境にストレスを感じてはいないけど、疲れてるんだろうなと思った。そして自分がその状況なら、返信すらしないことに気づくまで小一時間。 たぶん、そういう解釈でいいのかな。

今日から自分は英国紳士になる予定だった。でも、一ヶ月ぶりに会った彼女に心の中ではデレデレ。そしていつものクセが抜けきれず、ついついLINEを送ってしまった。 でも、ちゃんと返事きたよー。

この10ヶ月で知った彼女の姿は、職場の同僚として再び接するには余分な知識だと思う。だから一旦忘れる。またいつの日か思い出せますようにと願いながら。

帰宅後、誰かのことを愛おしく感じることに身をゆだねることで、仕事と自分の境界をリセットしてた日々。あと「たまには会いたいよ」なんて口実で、二人で飲みに行ったりしたこととか。 彼女の職場復帰とともに、きっと自分のささやかな楽しみは終わる。覚悟…