この世の不思議

昼間は昼間で、夏には一緒に登山に行こうと言われ。夜は夜で、俺の過去の話を聞きたがって、自分の辛かった話を語って、そして、その後だったっけ。

「私にはもったいない」とか「もっといい人がいる」とか「もっと上を目指さなきゃ」とか。普通に考えればお断りの常套句なんだけど…。どう考えても、昨日の俺は向こうの誘いに乗せられて「好き」と言わされたような気がする。

そろそろ始発なんで、一回家に帰るなりよ。
ちゃんと出勤しないと、彼女の方が気にしそうだし。