高性能レーダー

もちろん、自分は自分の作業をしている状況。そんな中、背後でかすかに聞こえたマウスをガサガサと動かすノイズ。
――あ、後ろの席の人は自分の端末にログインできなくて困ってるんだ?!

無意識に遠方のホワイトボードを眺めると、なにやら注意事項を書いている様子。「この方から入電があった場合は…」。
――おいおい、研修席でも電話取ってんだぞ!ウチらにも指示よこせ!

そんなこんなで、自慢の高性能レーダー(?)は見事に復活の兆し。そのキッカケが何だったかは、やっぱり「誰かを守りたい」と思ったからなんだろうと思う。